
徳島の鳴門にある大塚国際美術館の入館料金は3240円。
この料金は高い?安い?
一見高い。この料金を払ってまで見るべきかどうか迷うところ。
それも全て本物ではなく陶板などによる複製。
美術への関心度や美術への接し方、楽しみ方によるのだが、一見の価値ありと思った。
この美術館の売りは原寸大の再現と展示手法。
1000点以上の原寸大の作品はレプリカであっても圧巻。
ルーブルやエルミタージュほどではないが、半日では全て観賞することはできない。
展示手法も見事。
例えば、有名なダビンチの「最後の晩餐」は実物の修復前と修復後が対で展示してあり、比較することができる。
比べることにより、500年以上の修復の繰り返しにより作品が微妙に変わってくるのが分かる。
また、いろいろな画家による聖母マリアの受胎告知の場面の絵が数点並べられているが、解釈や絵を描いた時の状況の違いが絵に表われるのがよくわかる。
これらもガイドの方の解説があって初めてわかるので、自分で見るだけだとこの美術館の価値はわからない。
美術館として訪れるより、むしろガイドツアーに参加するのを目的とすると考えたほうが良いかも。
名古屋グランパスと徳島ヴォルティスの試合観戦を目的に訪れた鳴門だが、思わぬ発見があった。
だから旅は楽しい。
400億円以上かけたと言われる大塚国際美術館。一度訪ねてみては?